寺山炭窯跡は、2019年7月に発生した土砂崩れにより、埋没・崩落しました。
再建時期は、未定です。
立ち入りは可能ですが、再建工事の際は立ち入り禁止となります。
- 反射炉の溶鉄(大砲)
- 陶磁器の製造(薩摩焼)
- ガラスの製造(船舶用の窓・薩摩切子)
の3つは、燃料として火力の強い白炭が必要でした。
その白炭の造られた遺構が、寺山炭窯跡です。
寺山炭窯跡は、鹿児島市吉野町にあります。
この記事では、遺構の概要や、白炭の製造方法を紹介します。
寺山炭窯跡の概要
出入口
寺山炭窯跡に車で向かうと、案内板を頻繁に目にします。
写真の出入口案内板は、ちょっと小さめ。
しかし、見落とすことはないでしょう。
通路
通路には、急な箇所が幾つもあります。
雨の日や車椅子の介助者は、ご注意下さい
炭窯跡
安政5年(1858年)、炭窯は3基設置されました。
現在は、1基のみが現存しています。
残る2基の設置場所は、今も分かっていません。
GPSタグ
平成27年(2015年)、寺山炭窯跡は、世界文化遺産に登録されました。
同時に、GPSタグを通して衛星で監視し、経年劣化による崩壊を防ぐ仕組みが、新たに導入されました。
黒炭
何か気付きませんか?
白炭を造る際、少量の黒炭も、同時に精製されました。
その欠片が、今も周辺に埋まっています。
寺山炭窯跡での白炭製造方法
当時の作業員はまず、現地の粘土質の土に小川の水を混ぜて、捏(こ)ねました。
天井には、煙突も備え付けられました。
その後、シイノキなどの原料木を入れ、点火して蒸し焼きに。
こうして、白炭が出来上がりました。
この製造方法は、斉彬の命令で派遣された薩摩藩士、山元藤助などが紀州で学び、研究したものがベースとなっています。
白炭製造地に寺山が選ばれたのも
- 原料木
- 粘土質の土
- 小川
の、3つが揃っていたためでした。
寺山炭窯跡のアクセス・駐車場・料金
営業時間 | 自由 |
場所 | 鹿児島市吉野町10701-68 |
料金 | 無料 |
駐車場 | 無料 |
アクセス | 鹿児島空港から車で30分 |
鹿児島中央駅から車で30分 | |
三州原学園前バス停から徒歩15分 |
寺山炭窯跡の地図
寺山炭窯跡の総評
場合によっては、平日にもいらっしゃいます。
ガイドさんの説明を聴くと、理解が深まりますよ。
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