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西郷隆盛蘇生の家

西郷隆盛蘇生の家

西郷隆盛蘇生の家

 

前回記事で、入水した西郷隆盛と月照が助けられたと教えて貰ったけど、その後どうなったの?

 

2人は、ある漁師の家に運び込まれました。

西郷は蘇生しましたが、月照は不帰の人となりました。

 

 

西郷隆盛蘇生の家は、鹿児島市吉野町にあります。

 

この記事では、西郷隆盛蘇生の家の概要や、逸話を紹介します。

 

 

前回の記事

 

 

西郷隆盛蘇生の家の概要

出入口

出入口

出入口

 

蘇生の家は、国道10号線とJR日豊本線沿いにあります。

当時は海岸近くにありましたが、両線の開通に伴い、現在地に移転されました。

 

なるほど~。

現在とは、少し離れた場所にあったんだね。

 

 

石碑

石碑

石碑

 

踏切を渡ると、〈西郷先生蘇生之遺蹟〉の碑があります。

揮毫したのは、西郷と同じ加治屋町で育った東郷平八郎です。

 

ということは、西郷さんと東郷は面識があったんだね。

 

 

明治38年(1905年)、日露戦争の日本海海戦で、ロシアのバルチック艦隊を連合艦隊が撃破します。

 

その時の司令長官が、東郷平八郎でした。

 

 

月照上人の遷化の碑

月照上人の遷化の碑

月照上人の遷化の碑

 

蘇生の石碑すぐ近くに、〈月照上人の遷化(せんげ)の碑〉があります。

 

遷化?

 

 

高僧が亡くなる事を、遷化と言います。

 

月照は、京の清水寺にある成就院の住職でした。

 

 

坂下長右衛門誕生之地の碑

坂下長右衛門誕生之地の碑

坂下長右衛門誕生之地の碑

 

蘇生の家には元来、漁師の坂下長右衛門が住んでいました。

これも後世に伝えるため、誕生之地の石碑が建てられました。

 

それくらい、ここは西郷の人生にとって重要な場所なんだね。

 

 

蘇生の家

蘇生の家

蘇生の家

 

そして、こちらが2人が介抱された家です。

 

わら葺屋根だ!

150年以上前の家が、今も残ってるのは凄いね。

 

 

西郷隆盛蘇生の家の逸話 

花倉浜から運ばれる

花倉浜

花倉浜

 

入水した西郷と月照を引き上げた船は南下し、花倉浜に着きました。

そして坂下宅の雨戸に乗せられ、同宅に運び込まれました。

 

みんな、凄い必死だったろうね。

 

 

蘇生処置

蘇生の家

蘇生の家

 

一報を聞いた地元の人達が、小枝を集めて火を焚き、2人の体を温めました。

藩吏の阪口周右衛門は西郷を、平野国臣と下僕の重助は月照を介抱しました。

 

飛び込んだのは真冬の海だったから、時間との戦いだね......!

 

 

懸命な介抱が実り、西郷は意識を取り戻します。

 

しかし月照は反応せず、最後の手段として鼻下に灸を据えましたが、効きませんでした。

 

 

帰宅

西郷南洲翁宅地跡

西郷南洲翁宅地跡

 

一説には、一報を聞いた大久保利通が漁師宅まで駆けつけたと言われています。

その日の夕方、西郷は上之園の自宅に駕籠で戻り、療養生活を送りました。

 

たしか、2人は筑前藩の捕吏に追われていたんだよね。

その後、どうなったの?

 

 

薩摩藩は、2人は亡くなったと捕吏に伝えます。

 

西郷に関しては偽墓まで用意しましたが、捕吏は検死をせず、引き返しました。

 

月照は、南林寺の西郷家墓域に葬られ、現在は南洲寺に眠っています。

 

 

 

 

西郷隆盛蘇生の家のアクセス・駐車場・料金

営業時間 自由
場所 鹿児島市吉野町97771
料金 無料
駐車場 駐車スペースあり
アクセス 鹿児島空港から車で35分
鹿児島中央駅から車で20分
花倉バス停から下車すぐ

 

 

西郷隆盛蘇生の家の地図

→ Googleマップの大きな地図で見る

 

西郷隆盛蘇生の家の総評

 

現在は保存のために、四方全てが塞がれています。

また、夏場にマムシがいる場合があります。

しかし草払いされていれば、おおむね大丈夫です。

 

サンダルで来るのは、避けた方がいいかもね。

 

 

ちなみに、上の話には続きがあります。

 

月照の下僕・重助は捕吏に捕らえられ、半年間の獄中生活を送りました。

 

その後、京の清水寺に茶屋を開業し、同寺の月照の墓を守護。

 

その茶屋は忠僕茶屋として、現在も営業しています。

 

 

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