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反射炉跡

投稿日:2018年3月12日 更新日:

読了予測:7分

反射炉跡

反射炉跡

反射炉って、なーに?

 

鉄を溶かして鋳型に流し込み、大砲の砲身を造った金属融解炉のことです。

 

反射炉跡は、鹿児島市吉野町の仙巌園にあります。

 

この記事では、反射炉建造のきっかけや、概要を紹介します。

 

 

反射炉建造のきっかけ

アヘン戦争

反射炉の模型

反射炉の模型

そもそも、どうして反射炉を造らなきゃいけなかったの?

 

天保11年(1840年)~天保13年(1842年)のアヘン戦争で、清がイギリスに敗れ、香港が割譲されました。

海外情報をいち早く入手した島津斉彬は、藩主就任後、海防強化のため、大型の大砲製造に着手します。

その大砲造りのために、反射炉が必要でした。

 

当時主流の青銅製の大砲は高価で、領内にくまなく配備しようとすれば、莫大な資金が必要でした。

 

また、従来の鋳造技術では、大型大砲を造るのは不可能でした。

 

そこで、大型大砲を安価な鉄で鋳造するために、反射炉が建造されました。

 

反射炉跡の概要

基礎部分

反射炉跡の基礎部分

基礎部分

こちらが、反射炉の基礎部分です。

 

お城の石垣みたいだね。

 

反射炉では、数万個の耐火レンガが使用されました。

 

そのため、過大な重量に耐えられるよう、城郭の石垣と同じ工法で基礎部分が組まれました。

 

石垣

反射炉跡の石垣

石垣

石組みも緻密です。

カミソリ1枚も通さないほど、キッチリしています。

 

すごいね~。

 

石垣に使用されたのは、凝灰岩

 

大昔の桜島の大爆発で生まれた石で、水が染み込みにくく、頑丈なのが特徴です。

 

炉床

反射炉跡の炉床

炉床

階段を上がると、炉床が見えてきます。

この上に、高さ15~20mの煙突がそびえていました。

 

当時としては、大きいな施設だったんだね~。

 

また、反射炉は、炉の中を1,300~1,500℃の高温に保つ必要がありました。

 

そのため、温度を下げる湿気がたまらないように、通気用の空間が炉床に設けられました。

 

傾斜させた石組みの上に燃焼室(火床)があり、寺山で造られた白炭を燃やし、鉄を溶かしました。

 

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反射炉跡の炉床の溝

炉床の溝

ちなみに炉床にある、この溝が何か分かります?

 

うーん、何だろ?

 

反射炉跡の基礎部分の通気口

基礎部分の通気口

再び、基礎部分を見てみましょう。

こちらの通気口は、炉床の溝と内部で繋がっています。

これも、湿気を外に逃がすための工夫です。

 

湿気対策に、力を入れていたんだね。

 

現在の反射炉跡は、実は2号炉の遺構です。

 

1号炉は湿気がこもり、鉄を溶かす温度まで上がらず、耐火レンガがボロボロと崩れ落ち、失敗に終わりました。

 

そのため2号炉は、1号炉の失敗を踏まえて建造されました。

 

耐火レンガ

反射炉跡の階段周辺

階段周辺

ついでに、通気口近くの階段を見てください。

何か埋まっているのが見えませんか?

 

反射炉跡周辺の耐火レンガ

耐火レンガ

黄色と白の交じった石があるね。

これは、何?

 

これは、反射炉内部で使用された、耐火レンガです。

 

1号炉の耐火レンガは、品質が悪いものでした。

 

そのため、2号炉の耐火レンガは上質な天草の土を使い、薩摩焼の陶工らが造りました。

 

また、反射炉内部で耐火レンガをアーチ状に組むために、石橋の技術者も建造に関わりました。

 

仙巌園隣の尚古集成館に、当時の耐火レンガが展示されています。

 

反射炉跡碑

反射炉跡の反射炉跡碑

反射炉跡碑

最後に紹介するのが、反射炉跡碑。

反射炉建造に携わった人々の名が、裏に刻まれています。

 

どういう人達が、関わったの?

 

もっとも著名な人物が、明治政府で外務卿となった寺島宗則

 

その他、元治元年(1864年)の禁門の変で活躍した中原猶介も、反射炉建造に携わりました。

 

 

反射炉跡の基本情報

【時】 午前8時30分~午後5時30分
【休】 なし
【所】 鹿児島市吉野町9700-1
【料】 大人・高校生以上1,000円
小中学生500円
【駐】 1日300円
【交】 鹿児島中央駅から車で20分
まち巡りバス 仙巌園前から下車すぐ
カゴシマシティビュー 仙巌園前から下車すぐ
【問】 099-247-1551
【ホ】 仙巌園

 

反射炉跡の地図

反射炉跡の総評

こうして島津斉彬は、反射炉での大砲の製造に成功しました。

しかし、文久3年(1863年)の薩英戦争で、焼失。

時代は下り、平成27年(2015年)に世界遺産に登録され、国内外に広く知られるようになりました。

 

とても価値のあるスポットなんだね~。

 

反射炉をより深く知りたい方は、仙巌園の園内ガイドツアーを申し込むと良いでしょう。

 

料金も1人300円と、お得です。

 

 

また、周辺には

 

 

などの観光スポットがあります。

 

こちらにも、是非どうぞ。

 

 


 

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