西部エリア

西郷南洲野屋敷跡

西郷南洲野屋敷跡

西郷南洲野屋敷跡

 

西郷南洲野屋敷跡って、なーに?

 

西郷隆盛や弟達が開墾し、農作業を行った場所です。

野屋敷とは農事小屋のこと。

住宅と違い、大した生活用具はありませんでした。

 

 

西郷南洲野屋敷跡は、鹿児島市西別府町にあります。

 

この記事では、西郷南洲屋敷跡の概要や、逸話を紹介します。

 

 

西郷南洲野屋敷跡の概要

出入口

出入口

出入口

 

出入口は、こちら。

小さな看板が目印です。

 

この中を通っていくんだね~。

 

 

通路

通路

通路

 

出入口から約70mほど細い通路を歩くと、西郷南洲野屋敷跡に着きます。

 

倒木があるし道も狭いから、車椅子の方は介助が必要だね。

 

 

全体像

東屋

東屋

全体像

全体像

 

やがて、東屋のある広場に着きます。

こちらが、かつての開墾地です。

 

なるほど~。

 

 

西郷や弟の吉二郎、従道は朝早く来て、サツマイモ、サトイモ、麦などを作り、薪(まき)を背負って夜に帰りました。

 

当時の西郷一家は、いわば半農半士の生活を送っていたのです。

 

 

 

 

石碑

石碑

石碑

 

石碑があるけど、何て書いてあるの?

 

要約しますね。

 

 

石碑には、

 

「藩政時代、城下に住む小禄の武士に対し、藩庁が郊外に山野耕地を与え、開墾させた。

西郷も西別府に来て、自ら耕作した。」

 

と、書かれています。

 

 

 

 

山桃の木

山桃の木

山桃の木

 

なんか、大きな木があるね!

 

これは山桃の木。

樹齢は250年以上です。

 

 

この山桃の木を、西郷は間違いなく見たはず。

 

東屋の目の前にあります。

 

 

西郷南洲野屋敷跡の逸話

面会人を避けるために利用

西郷武屋敷跡

西郷武屋敷跡

 

明治6年(1873年)、征韓論に敗れた西郷は下野。

生活の拠点を、東京から鹿児島の武屋敷に移しました。

 

でも、沢山の人が面会に来そう~。

 

 

そのため西郷は、面会人を避けるために、この地をよく1人で訪れていました。

 

そして、暗くなるまで時間を潰していたのです。

 

 

 

 

西郷一家の避難場所

 

明治10年(1877年)、西南戦争が勃発すると、西郷一家16名は西別府の屋敷に避難しました。

 

大変だあ......。

 

 

避難時の主食は、芋がゆ。

 

この頃の暮らしを、弟・従道の妻である清子(すがこ)が、自分や子供の衣類・食事を減らしてまで、援助を続けました。

 

 

西郷菊次郎の帰還

 

同年9月、西郷と愛加那の長男・菊次郎が、西別府に姿を現します。

菊次郎は西郷軍に従軍するも、被弾して右足を切断。

その後、叔父・従道のもとに降り、放免されて戻ってきたのです。

 

そうだったんだ~!

 

 

従道のもとへ降る際、菊次郎をおぶったのが従僕・熊吉です。

 

熊吉は、放免された宮崎から再度菊次郎をおぶり、鹿児島まで辿り着きました。

 

 

 

 

西郷に新しい着物と帯を送る

西郷隆盛洞窟

西郷隆盛洞窟

 

明治10年(1877年)9月14日、糸は西郷が脱出させた従僕・池平仙太から、夫の居場所を聞きます。

すると糸は、新しい着物と帯を熊吉に託して夫に届けさせました。

 

切ない......。

 

 

着物と帯は、西郷のもとへ無事届けられます。

 

この時、西郷は一家が西別府にいることを初めて知りました。

 

 

関連記事

 

 

西郷の死を知る

西郷隆盛終焉の地

西郷隆盛終焉の地

 

そして同年9月25日の真夜中、従僕・吉左衛門と、軍賦人・岡部勘兵衛が、西別府の屋敷を訪れました。

 

嫌な予感......。

 

 

吉左衛門は、西郷の首を隠した人物です。

 

2人は、前日の早朝に西郷が別府晋介に介錯されたことを、糸に伝えました。

 

 

 

 

西郷南洲野屋敷跡のアクセス・駐車場・料金

営業時間 自由
場所 鹿児島市西別府町2790
料金 無料
駐車場 なし
アクセス 鹿児島空港から車で35分
鹿児島中央駅から車で15分
鹿実前バス停から徒歩5分

 

 

西郷南洲野屋敷跡の地図

→ Googleマップの大きな地図で見る

 

 

西郷南洲野屋敷跡の総評

 

実は、この西郷南洲野屋敷跡、夏にヤブ蚊が多く発生します。

 

えーっ!

 

 

そのため、秋・冬・春の訪問がオススメ。

 

夏にしか来れない場合、虫除けスプレーをご持参下さい。

 

 

この記事の参考文献はこちら

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-西部エリア
-別府晋介, 吉左衛門, 岡部勘兵衛, 永田熊吉, 池平仙太, 西郷吉二郎, 西郷従道, 西郷清子, 西郷糸, 西郷菊次郎, 西郷隆盛