前回の記事で、入水した月照が亡くなったことを教えて貰ったけど、お墓は何処にあるの?
お墓は2つあります。
1つは京の清水寺に、もう1つは鹿児島市の南洲寺にあります。
僧月照の墓は、鹿児島市南林寺町の南林寺由緒墓にあります。
この記事では、僧月照の墓の概要や、逸話を紹介します。
前回の記事
僧月照の墓の概要
出入口
お墓は、南洲寺の境内にあります。
まずは正門をくぐって下さい。
はーい。
南洲寺へは、いつでも自由に出入りできます。
お車でお越しの方は、境内にお停め下さい。
墓石
門をくぐってすぐ右側に、月照のお墓があります。
立派ーっ!
歌碑
墓の隣に石碑があるけど、これは何?
これは、月照辞世の句の歌碑です。
月照は錦江湾に入水前、辞世の句を懐紙にしたため、西郷隆盛に渡しました。
入水後に一命をとりとめた西郷は、上之園の自宅で療養中、この懐紙の存在を盟友・吉井友実に伝えました。
- 大君のためになにかをしからん さつまのせとに身はしづむとも
- 曇りなきこころの月もさつま潟 沖の浜間にやがて入りぬる
僧月照の墓の逸話
西郷の墓参り
入水から2日後の安政5年(1858年)11月18日、月照は南林寺の西郷家墓域に葬られます。
当時、墓は海浜近くにありました。
薩摩に身寄りはなかったから、西郷家の墓域に建てられたんだね。
西郷の息子・寅太郎は、
「父は紋付袴の礼装で祖先の墓参りをし、月照の墓へ黙念礼拝することを怠らなかった」
と、証言しています。
また、西郷は月照の命日に、肴や肉を食べませんでした。
僧月照の墓のアクセス・駐車場・料金
営業時間 | 自由 |
場所 | 鹿児島市南林寺町23-22 |
料金 | 無料 |
駐車場 | 無料 |
アクセス | 鹿児島空港から車で40分 |
鹿児島中央駅から車で10分 | |
まち巡りバス 天文館から徒歩10分 |
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カゴシマシティビュー 天文館から徒歩10分 |
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電話 | 南洲寺 099-222-5655 |
僧月照の墓の地図
僧月照の墓の総評
明治13年(1882年)、月照の墓は南州寺に改葬され、現在に至ります。
そして明治24年(1893年)、正四位を追贈されました。
ちゃんと名誉が回復されたんだね。
なお、お墓参りの際には、維持・管理されている南洲寺へお賽銭を供えると良いでしょう。
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