仙巌園は、鹿児島市吉野町にあります。
この記事では、仙巌園の概要を紹介します。
仙巌園の概要
出入口
- 大人・高校生以上1,000円
- 小中学生500円
です。
反射炉跡
仙巌園に入って最初に目に付くのが、世界遺産の反射炉跡。
銑鉄(せんてつ)を溶かして大砲筒の鋳型に流し込む金属溶解炉が、幕末に建っていました。
温州みかん
観賞用なので、食べないで下さいね(笑)
でも、美味しそう~!
文久3年(1863年)の薩英戦争後、イギリスとの和平交渉の席で、温州みかんを薩摩側が差し入れました。
これをきっかけに、温州みかんが『SATSUMA』の名で、イギリス中に知られるようになりました。
近代薩摩焼発祥の地
島津家28代当主・島津斉彬は、仙巌園に登り窯を造り、豪華な装飾の薩摩焼を生産。
のちに、世界中で薩摩焼ブームが起こりました。
薩摩焼のほかに、反射炉に使用された耐火レンガも造られたんですよ。
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示現流・自顕流展示室
野太刀自顕流(薬丸自顕流)の、稽古道具です。
近代薩摩焼発祥の地の石碑裏に、示現流・自顕流展示室があります。
薩摩藩では、主に上級武士が示現流を好み、下級武士は野太刀自顕流(薬丸自顕流)を学びました。
2つのジゲン流の歴史や違いを、こちらで学べます。
正門
示現流・自顕流展示室の側に、正門があります。
『薬医門』形式の門で、樟(クス)が材木に使われています。
ですが、桐紋も使われています。
島津家と関係が深かった公家の近衛家から、桐紋を戴いたんですよ。
錫門
名前の通り、屋根が錫板でふかれています。
正門のすぐ近くにあるのが、錫門。
江戸時代では、藩主と跡継ぎのみ通れました。
御殿
島津家29代当主・島津忠義が、住んでいました。
錫門を通り抜けると、御殿が見えてきます。
- 大人・高校生500円
- 小中学生250円
で、内部を見学できます。
獅子乗大石灯籠
明治17年(1884年)に、造られました。
御殿正面の庭に、注目してほしい2つの石灯籠があります。
1つは、獅子乗大石灯籠。
近くの磯海岸から運ばれた笠石は、8畳程の広さがあります。
鶴灯籠
獅子乗大石灯籠の先にあるのが、鶴灯籠。
安政4年(1857年)、斉彬が石炭ガスを用いて火を灯しました。
望嶽楼
江戸時代に、琉球国王から贈られました。
安政5年(1858年)に斉彬が幕臣の勝海舟と、明治24年(1891年)に忠義がロシアのニコライ皇太子と、それぞれ会談・饗応しました。
その間の慶応2年(1866年)には、英国東洋艦隊のキング提督と英国公使パークスの一行が、椅子を置いてくつろいだと記録されています。
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千尋巌
山の方に文字が見える!
文化11年(1814年)に刻まれました。
望嶽楼から山側を望むと、千尋巌の文字が見えます。
島津家27代当主・島津斉興が、3,890人の人員を雇い、地上から木竹1,500本の足場を組ませ、3ヶ月掛けて完成しました。
秀成荘芝生広場
ちょっと疲れたので、どこかでひと休みしません?
望嶽楼から徒歩3分の場所に、秀成荘芝生広場があります。
ベンチが備えられ、芝生で足を伸ばせます。
曲水の庭
次は何処へ?
曲水の庭では、その名の通り、池の水が曲がって流れています。
島津家21代当主・島津吉貴によって、造られました。
毎年春には、曲水の宴が催されます。
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江南竹林
曲水の庭から徒歩1分の場所に、江南竹林があります。
元文元年(1736年)、琉球から取り寄せた孟宗竹2株を、吉貴が仙巌園に植樹。
この2株が繁殖し、全国に広まりました。
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御庭神社
江南竹林のすぐ側に、御庭神社があります。
大正時代、園内外の13神社が合祀されました。
また、神社下の階段に石灯籠があります。
薩摩藩の財政を再建した調所広郷の名が、左側の灯籠に刻まれています。
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猫神
日本でも大変珍しい、猫を祀る神社です。
御庭神社のすぐ近くに、猫神があります。
島津家17代当主・島津義弘は、朝鮮役出兵の際、7匹の猫を連れて行きました。
猫の瞳孔は、時間によって変化します。
そのため時計代わりになりました。
7匹のうち、生還した2匹を祀っています。
観水舎・集仙台
猫神から徒歩20~30分の山間部に、
- 観水舎
- 集仙台
が、あります。
眼下の
- 仙巌園
- 桜島
- 錦江湾
を、望めます。
お食事処
仙巌園には、2ヶ所のお食事処があります。
どれも、桜島の眺望と味が自慢です。
お土産店
お土産を買いましょう。
仙巌園では、以下4ヶ所で、お土産や工芸品が販売されています。
- 仙巌園ブランドショップ
- 土産処 島津のれん
- 土産処 薩摩のれん
- 紙ふうせん
薩摩切子や焼酎など、鹿児島の逸品が多数揃っています。
仙巌園のアクセス・駐車場・料金
営業時間 | 午前8時30分~午後5時30分 |
休園日 | 年中無休 |
場所 | 鹿児島市吉野町9700-1 |
料金 | 大人・高校生以上1,000円 尚古集成館と共通 |
小中学生500円 尚古集成館と共通 |
|
駐車場 | 1日300円 |
アクセス | 鹿児島空港から車で40分 |
鹿児島中央駅から車で20分 | |
まち巡りバス 仙巌園前から下車すぐ |
|
カゴシマシティビュー 仙巌園前から下車すぐ |
|
電話 | 099-247-1551 |
HP | 仙巌園 |
仙巌園の地図
仙巌園の総評
- 時間に余裕のない方
- 足腰の弱い方
は、出入口~千尋巌までのコースにすると良いでしょう。
ちなみに仙巌園でお食事を頂いて、かつ隅々を巡る場合、所要時間は約2~3時間です。
スケジュールに余裕を持って、行動されると良いでしょう。
チェック
監修:仙巌園