西南戦争ゆかりの地

鹿児島市内だけでも、ゆうに30ヶ所は超えます。

反政府の空気が、鹿児島で充満していたためです。

これに激怒した私学校生徒は、草牟田の陸軍火薬庫から武器を略奪しました。

西郷は、

「おはんらに命を預ける」

と述べ、挙兵上京が決まりました。

こうして2月15日、西郷軍が北上開始。

西南戦争への一歩を踏み出しました。

武器弾薬を製造していた、集成館の機械を没収しました。

また、各地の火薬製造所を破壊。

火薬は、川に遺棄しました。

そして5月14日、火薬の材料である硝石の製造保管場所だった、谷山作硝局を焼き払いました。

火の勢いは激しく、約500m離れた民家にまで延焼しました。

5月25日に磯で行われた戦闘は凄まじく、織物生産工場だった鹿児島紡績所も打撃を受けました。

そのため、西郷軍の野戦病院として使われました。

それから薩摩切子が復元されたのは、戦後100年以上経った昭和60年（1985年）のことでした。

砲兵隊が12斤砲を据えて、眼下の政府軍を約1ヶ月間砲撃。

しかし6月24日、政府軍が武岡を這い登り、6,000人対600人の戦闘が始まりました。

西郷軍は抜刀して迎撃。

しかし、最後は弾薬も枯渇。

12時間の戦いの末、政府軍が占領しました。

これにより、約1000冊の蔵書が灰となりました。

当初、西郷軍は政府軍を追い払い、市街地を制圧。

しかし、兵力を増強した政府軍が形勢逆転。

そして、城山包囲網が完成間近に迫りました。

しかし精鋭部隊を結成するも、作戦は失敗。

9月6日には、官軍の城山包囲網が完了しました。

伏見宮少将率いる新撰旅団は、仙巌園を本営にしたと考えられています。

野津は、西郷の近所で生まれ育った人物でした。

寺社に陣が敷かれるのは、日本の歴史で松原神社が最後となりました。

そのため両軍の戦闘区域となり、二ノ丸が焼失しました。

西南戦争では、多くの建物が被災しました。

ここで、寝食を共にしました。

この時の兵力は、約300人。

対する政府軍は、約5万人。

そして9月24日の午前4時、政府軍の総攻撃が始まりました。

山県は、かつて明治政府で西郷と働いた人物でした。

そして明け方、旧浄光明寺に移動しました。

そして、股と腹に被弾。

別府晋介に介錯され、49才の生涯を終えました。

検死後は仮埋葬され、のちに南洲墓地として整備されました。

こちらでは、西南戦争の武器などが展示されています。

また、南洲墓地の墓石一覧表も販売されてますよ。

表面からは想像できませんが、地下に納骨堂があります。

その名のとおり、恩讐を超えて、西郷軍と政府軍を共に弔う慰霊塔です。

時間的に厳しいという方は、まずは鹿児島市を重点的に巡るといいですよ。